水海のばいもしょが行われました
池田町水海集落では、毎年2月13日に「ばいもしょ」と呼ばれる神事が行われています。
この神事の起源は不明ですが、昔、水海の2軒の旧家の使用人が5本の棒を奪い合い、多く取ったほうが勢力があったとされ、互いに競い合ったのが始まりと伝えられています。以来、水海集落では現在まで、この神事が継承され続けています。
会場の鵜甘神社には30名ほどの参拝者がありました。
神主さんの神事の後、姥(ばあ)とジイ(福童)の2人が祭壇前に立ち、田遊び問答を行います。そして、お供えの丸餅に棒を刺し鍬に見立て、肩に担ぎ回した後、ジイが「福の種を蒔こうよ」というセリフとともに、お供えの米を壇上に蒔きました。

その後、ジイが境内に向かって5本の棒を投げ、外で待っていた子ども達が棒を奪いあいます。そして、境内内のイチョウの木を棒で叩くと、初めて棒の所有者となれるのです。
再び拝殿内に入り、輪になった子どもたちは、「おともせんせんや」と歌いながら、棒で床を叩いて、この神事は終了しました。

帰り際、参拝者には角餅が配られました。私もいただいて帰りました。「とても不思議な神事だな」というのが、ばいもしょを初めて見た私の感想です。田遊び問答も、しっかりと聞いていたのですが、内容がほとんど分からずじまいでした。しかし、この神事の持つ意味や田遊び問答の内容など、調べてみると面白いかもしれません。
「水海のばいもしょ」そして「水海の田楽能舞」もそうなのですが、水海集落では子ども達が伝統行事に普通に参加しています。今回のばいもしょの参加人数は昔と比べて少なかったそうですが、それでも、子ども達が伝統行事に関わり、その結果、昔からのものが今に引き継がれているということ。水海集落に住んでいる人たちの、神に対する高い信仰心があったからこそなのでしょう。
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