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木とともに生きていく

長谷川氏

 長谷川さんは、池田町の林業会社「(株)木もく(もくもく)レンジャーズ」の代表を務められています。また、池田町の「いけだエコキャンドル」や「ろばたコンサート」などの催しごとにも積極的に関わり、町内でその名を知らない人はいないといわれています。
 林業からチェーンソーアート・薪のことまで、木に関することならなんでもござれな方です。町内には、長谷川さんが作ったチェーンソーアートがたくさんあります!

林業について

いつから林業を?

 平成23年から始めました。東日本大震災がきっかけですね。ただ、それまでもずっと木に関係することはやっていました。子どものころから親がやっていた木おこしや炭焼きを手伝っていましたし、大人になってからは「池田木の里工房」で木工彫刻を作っていましたし。彫刻は、背中に乗れるようなクマの彫刻で、高級品ですよ。

林業に就いたきっかけは?

 そのころ、福井市から池田町に移住された方がいて、林業に就きたがっていました。そして、その方を木もくレンジャーズに紹介したのがきっかけですね。その道の達人の方も70代になり、担い手も少なくなってきており、震災をきっかけに色々悩んでいたこともあって、「今のうちに林業について習っておかないと!」と思ったのです。

池田は名木の産地だけど・・・

 池田の木は手入れがしっかりされ、雪に耐え、丈夫で、知る人ぞ知る名木の産地です。ただ、最近は林業に携わる人も少なくなり、芝刈りに出る人もほとんどいないため、山の環境は悪くなっています。木も、現在は戦後に植林された木が伐採期に入っているけど、伐る人が少ないのです。山の環境が悪くなれば、鳥獣の住みかになり、鳥獣害の原因にもなります。伐採期の木を放置すれば、太くなって中心から腐っていき、倒木・土砂崩れの原因となります。

林業は無くならない

長谷川氏

 木もくレンジャーズに入社したころに比べて、林業の雲行きは怪しくなってきています。しかし、林業は無くなりません。なぜなら、日本の国土のほとんどは山です。山を、木々を手入れしていかなければ、国土を守れません。

木から学べること

 池田で木に触れていると、エネルギーの自給自足方法や、DIYの技術を学べます。

燃料費節約!

 池田の冬は寒さが厳しく、灯油などの燃料代が多くかかります。しかし、薪を使えばかなり節約できます。自分で薪を作ればなおさら。3日くらいで1シーズン分の薪ができますし、いい運動にもなりますよ。いけだ薪の会から安く購入することもできます!
 ちなみに、近年バイオマスエネルギーや薪ボイラーが注目されていますが、ヨーロッパ等に比べて日本は遅れています。私は「pecoの会」として(有)JASTY(新しいウインドウが開きます)さんと協力して、試行錯誤しながらそれらを開発しています。

DIY技術UP!

長谷川氏

 木を扱うのにチェーンソーは必須! チェーンソーを扱う技術を習得すれば、様々なことに応用できます。チェーンソーアートもそうですが、実用的なのはDIYでしょう。慣れればいろんなモノが作れるようになります。カンタンな車庫なんかも建てられるようになりますよ!

池田町にいいたいこと

 池田くらい名木の産地と言われているところは少ないです。福井の市場へ相当な量が池田町から出荷されており、高い評価をいただいています。
 木は池田にある最も大きな資源です。様々な支援を町からいただいていますが、もっと山に目を向けて欲しいですね。国の施策があまりうまくいっていないからなおさら。池田内に材木市場ができると最高ですね。

移住を考えている方にメッセージ!

 自然とともに生きることを考えているならば、これ以上ないところです。やる気さえあれば農業・林業は出来ますし、すみかは空き家が手に入るでしょう。手厚い行政からの支援もある。スローライフを願う人にもいいと思います。
 やること・やれることもたくさんあって飽きないので、老後も生きがいにもなりますよ。

これから林業をしようとしている人へのアドバイス!

長谷川氏

 林業は決して無くならない産業で、後継者育成のための国からの手厚い支援があるので、チャンスだと思います。
 池田町ならば名木や伐期をむかえた人工林も沢山あるので、この先もますます仕事が増えると思われます。ちなみに、池田に移住して木に携わりたいのであれば、自分が窓口になれます。若くてやる気がある方ならば大歓迎です!

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