池田町滞在型交流研修 交流帰農業プログラム

トップに戻る > まちづくり研修 > 農村コミュニティビジネスについて

農村コミュニティビジネスについて

12月7日~8日

  福井県立大学の学生さん、女性1名を受け入れました。農村における経済学を学んでおり、今回のワークステイは卒業論文作成のための調査を兼ねて農作業体験もしてみたいというご希望でした。 PC070218.JPG 卒業論文のテーマは「農村コミュニティビジネスの経済的・経営的成立条件について」。福井県内でのデータを集めており、池田町では主に「こっぽい屋」について尋ねたいことがあるとのことでしたので、今回は「こっぽい屋」、この秋に池田町い開店した「ゆいマート」、「ファームハウスコムニタ」に関連したプログラムとなりました。

 

1日目

朝から上荒谷地区の清水さんのハウス内での作業です。まずはキャベツの苗の定植作業。 PC070209.JPG地面に植えておいた苗を引っこ抜き、一本一本植えていきます。福井市内出身とのことで「こっぽい屋」はとても身近な存在、何度も商品を口にしたことがあるとのことですが、畑作業はほとんど初体験。こっぽい屋に出すであろう野菜を作るおばちゃんの気持ちを知ることは論文作成のためだけでは無く、ご自身にとっても嬉しいことのようでした。

PC070212.JPG

一服してからは、ブロッコリーを植える場所に耕運機をかけて土を耕します。清水さんに使い方をよく教わってから・・・ PC070213.JPG

恐る恐る一歩ずつ前に進みます PC070215.JPG

初心者はつい力を込めて一生懸命前に押し込んでいってしまいますが、本来軽く握って方向を調整してやれば年配の女性でも楽々使用できます。 PC070221.JPG 耕すことも初めて、畑にクワで筋を入れてブロッコリーの種を播くのも初めてです。

2粒ずつ、10cm間隔で。 PC070222.JPG

初めてのときは、正確にしようと慎重になりすぎてしまいます。

清水さんのところでの作業が終わり、一度「ゆいマート」・「あぐりパワーアップセンター」を見学し、本日の宿泊場所にて、ファームハウスコムニタのサワザキさんからお話しを伺いました。

P1010013.JPG

今回のテーマにコムニタが沿っているのは、山菜を使った料理教室や、小学生を対象にした2泊3日の合宿「ネイチャー冒険隊」など、体験型グリーンツーリズムを行なっているということです。

今回の参加者が参考にされた書籍曰く、農村コミュニティビジネスには、農家レストランや道の駅などの「直売型」、農家民泊やグリーンツーリズムなどの「体験型」、それらを総合・プラスアルファの「多角型」の3つがあり、持続性の点で有利なのは「多角型」ではないか、との見解が強いようです。

実際お話しを伺うにつれ、コムニタにとっての「体験」事業は、生産(農業)部門・加工部門・ファームハウス(民宿)部門等々と並ぶうちの一つであり、不作や宿泊予約の伸び悩み等の事態も、他の柱が支えてくれる今の形態でなければやっていけな、即ちコムニタは「多角型」であり、体験・グリーンツーリズム一本という形態は、池田町では成り立たないという見解のもと、今の形態をとっているということでした。

また、コムニタのそもそもの興り、試行錯誤の変遷のお話しには、惹きつけられるドラマがありました。

コムニタの掲げるモットー『自耕自食』の意味、池田町の魅力はそんな風な人に会えること、人間力・農村力です。

 

世間話も交えながらのインタビューも終了し、次は地元のおばちゃんのお宅で、「こっぽい屋」に出荷する商品のグラム分け・袋詰めの体験兼お手伝いです。

DVC00018.JPG

今の時期、野菜等は出荷量は減る一方です。そのため今回はナメコやカンタケ、胡桃等の山菜を出荷される方のお手伝いを行ないました。

一袋一袋量っては閉じ、バーコード・商品名・生産者名等うを記載した紙を貼り付け・・・手作りのヒモワラジも詰める作業、普段これをしているのは、ご夫婦お2人。全て売れても、金額は5千円以下。

それを補って余りある、自分の作ったものがお店にならび、お買い上げいただければお金になるという、人によって(池田町の多くの方々がそうだと思いますが)生きがいにもなるその気持ちとの両方を見ていただいたつもりです。

 

作業が終わり20時前。宿舎に戻り、次は「ゆいマート」について役場のミゾグチさんにインタビューです P1010014.JPG画像がブレてしまっていますね、申し訳ございません、失敗です。

「直売型」に分類されるであろう「ゆいマート」の現状・設立理念・目指すところ・これからの課題など、お話ししているうちに、『そもそも農村コミュニティビジネスとは?』ということになります。

地域の活性化・生きがいづくり  非営利性  持続性 

等などの要素を持ったビジネス、その成立条件とは、「社会性」にあるのではないか、という意見が出ました。ここで言う、ゆいマートにとっての「社会性」とは、農村地域の人々に必要とされ、そのお店が在りつづけるためにはどうすればいいのか、そんな風に地域の方々が気にかけてくれるということです。

必要でなければ無かったらいい、この場合はどうしようもありませんが、買い物の出来るお店は必要だが、ゆいマートではそれが出来ない、というときには、どうすればいいか・何を買いたいのか・自分達も、店作りに参加しているという気持ちを持ってもらえることがあれば、初めて農村コミュニティビジネスとして成立し、持続してゆけるのではないか。

お金もうけとは違う形のビジネス形態について、インタビュー兼、議論は内容の濃いものになったのではないでしょうか。

 

2日目

早朝から、前日出荷作業を体験させていただいたお宅に赴き、「こっぽい屋」への出荷作業の最後、集配トラックへの積み込み作業を見学しました。 DVC00017.JPG

各集落の決まった場所(上荒谷地区では集会所です)を、毎朝集配トラックが廻り、積み込んでこっぽい屋に商品を並べます。

トラックが来る前後の時間、集会所はおばちゃんたちの交流・情報交換の場になります。出荷する野菜が無くても、手ぶらで来られる方も多く、決まったメンバーのうち、、誰かが連続して顔を見せないことがあると、心配になってその人の話ばかり、ということもあります。

地域は活性化しているのか、数字では表せない部分について、参加者はどう感じてくれたのでしょうか。僕はもう、池田町のプレゼンターのような気分でご案内しています。

出荷作業終了後、「こっぽい屋」についてのお話を伺い・農作業をさせてもらうため、農林公社へ。

PC080226.JPG

町外に向けての「直売型」店舗として、工夫している点・収益・課題等、実質的な質問を投げかける中、こっぽい屋のもつ「池田町らしさ」とは何か・地域は活性化していると感じるかといった質問も出ました。

地元のものを扱った、町外にある店舗は農村コミュニティビジネスと言えるのか、などの疑問も出る中、インタビューは進んでいきました。

この日は農林公社のハウス内でほうれんそうの摘み取り作業です。

PC080228.JPG

鎌で根を少し残して摘み、200グラムほどを手の感覚で量り、束ねていきます。

この日の目標は300束! PC080230.JPG

地面に膝をつき、握り締めるとポキポキ折れてしまうデリケートなほうれんそうを摘み取っていきます。

PC080235.JPG

初めてでは、中々うまくいかないものです。普段店に並んでいるほうれんそうを、いかによく見ていないか、を実感させられました。

PC080236.JPG収穫すれば、出荷作業が必ずついてきます。朝方が暗いこの季節でも、懐中電灯片手に収穫作業を行なうおばちゃんたちも池田町にはいらっしゃいます。 PC080239.JPG

200グラムを正確に測ります。 PC080241.JPG

その後、根についた土を落とし、ビニールで束ね、出荷準備完了です。

PC080242.JPG

                              

PC080245.JPG

以上で今回の全日程は終了です。一泊二日という短い時間に詰め込んだ形となりましたが、卒業論文の材料は集まったでしょうか?

論文完成の際には、送付していただく約束を交わし、お見送りしました。この日のほうれんそうは本日こっぽい屋に並んでいるはずです。是非、足を運んで実感していただきたいと思います。

トップに戻る > まちづくり研修 > 農村コミュニティビジネスについて