丸石さんは、移住歴7年(平成29年現在)。移住4年目から専業農家(まんまるファーム代表)として、池田で暮らしています。
池田で結婚し、家も買っちゃいました!
池田に来たきっかけは「緑のふるさと協力隊」です。任期は1年でしたが、その後もお米作りを習いながら池田でアルバイトをしつつ過ごしていました。移住3年目に池田の女の子(現在の奥様)と付き合いだし、町内の大規模農家さんが病気になったのをきっかけに生産組合の一員として田んぼを任せられ、そこから独立し、今に至ります。
移住6年目に結婚して、家も買いました。大きい家なので農家民泊っぽいこともできないかなと思ってます。
移住することに苦労はなかったですか?
苦労はありました。
移住前が大学生だったので、比較とかはできませんが、自分が「移住したんだ!」と思うまでに4年かかりました。町のことを知って、生活リズムができて、心の余裕ができるまでにそれだけかかりました。お金も余裕がなくて366日働いたし。そんな生活の中、池田町でおいしいお米を作ってみたいという気持ちが次第に大きくなり、大規模農家さんが病気になったとき、周りの人の後押しもあって農家になる決断をしました。
田んぼは集落の中に多くあり、早朝の水管理をしている姿だとか、誰も見てないと思って粗相な仕事をしたりすると、やっぱり周りが自分を見てるんですよね…厳しく温かい目で…(笑)
池田について考えることはありますか?
たくさんあります。
住民が「自分達の町だ」っていう意識がものすごく強いです。山に囲まれているからですかね?
6年もいると「池田の人になってきたなぁ」とよく言われます。少しは認めてもらえたのかな?(笑)
近年、池田町役場でも若い職員は町外の人が多くて、お年寄りは「役場も知らん人が多い。昔は行きやすかった。」なんて声をよく聞きます。今の都会の人がイメージする池田町を作ってきたのは、お年寄りなのだから、池田町に縁があって働きに来たら、仕事以外でどんどんそういった人たちに話しかけに行ってほしいって思います。自分のためにも、池田町のためにも。
僕は現在、池田町青年団の団長をしており、イベントを主催したり、また参加したりもするのですが、20代~30代の町内に住む若者たちがなかなか出てこないんですよね。こんな良い町は他にないのに、もったいないな~と思います。
だからこそ僕たちは、「この池田町に何かしらの魅力を見つけてきた」移住者だから、そういう昔からの人と、若い人や子どもたちの中間を担っていきたいなと思っています。
これから移住を考えている人にメッセージをお願いします!
年々、精神的に住みやすくなってきているけど、物質的には不便になっているなと思います。家賃や土地は確かに安いけど、町外で飲むと帰る手段がなくて…
福井にずっと住んでいる人は、車社会での飲みニケーションに違和感がないかもしれませんが、県外から池田町に来る人で、外食やお酒、人付き合いが好きな人はより一層の「馬力」が必要だと思います。…でも、それ以外についてはインターネットがすべて解決してくれます(笑)
あとはだいたいみなさんのイメージ通りです。
住んでよかったなと思うのは、思いのほか仕事がたくさんあること。
年間通して、固定した仕事はみつかりにくいけど、ちょっとした仕事の求人はたくさんあって、定年という概念がないことです!
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